開発者インタビュー開発秘話を公開!

商品に繋がるものは本当に少ない

私自身、育毛剤において効果が高いことと、安全性は紙一重だと感じています。お客様に使っていただくものなので、まず安全面は譲れない。特に当社の安全性評価は厳しいので、効果が高いにもかかわらず、開発を断念したものは山ほどあります。そういった安全性試験をクリアしてきている当社の商品は、お客様には絶対の安心をもって勧められるわけですが。
私も研究を10年以上続けてきましたが、このように商品に繋がるものは本当に少ないんです。だからこそ、自分の研究が商品という形になるというのは、本当にうれしいことです。試作品を、初めて手に取ったときは「やっとここまできたなぁ」と感慨深いものがありました。

研究の集大成としての「薬用毛髪力ZZ」

この「薬用毛髪力ZZ」が生まれたのは、何よりもNT-4という脱毛シグナルの発見と、それが男性型脱毛症の原因の一つであるということを突き止められたことが大きかったと思います。そして、この発見は私だけの力だけでなく、一緒に研究を進めてくれたメンバーが、「しっかりとした研究により、お客様にとってよりよい製品をつくる」といった点で最後まで一丸となり頑張ってくれた結果だと思っています。
今回の「毛髪力ZZ」は、それこそ私が入社する前からのライオンの多くの研究員により、数十年かけて見つけられてきたものを入れています。つまりライオンの毛髪研究の集大成としての製品、それが「薬用毛髪力ZZ」なのです。さらに私個人としても、入社して12年になりますが、その集大成として生まれた製品だと思っています。ぜひ使って、その効果を体験してもらいたいと思います。 全ての遺伝子には、その遺伝子を生成せよというシグナルを伝える伝達領域がくっついています。そこでNT-4のシグナル伝達領域が、男性ホルモンのシグナルを直接受けているのかを検証しようとしました。
まず遺伝子工学的に、NT-4とそのシグナル伝達領域を切断して、NT-4の代わりに、シグナルを受けると発光するタンパク質を作り出す遺伝子に置き換えてやりました。こうすることでNT-4のシグナル伝達領域が、男性ホルモンのシグナルを伝達すると、この発光タンパク質が光って知らせてくれるというわけです。さて、この発光タンパク質を使った評価システムに対して、男性ホルモンを添加してみたところ、無添加の時に比べて、約4倍光った。つまり男性ホルモンによって、NT-4生成シグナル量が約4倍増えることが分かり、NT-4が男性ホルモンに直接制御されていることが検証されたのです。
この一連の検証により、男性ホルモンの作用により毛乳頭細胞においてNT-4の生成が促進され、それにより毛母細胞において過剰なアポトーシスを誘導されることで、脱毛を加速させているといった男性型脱毛症の根本的な原因の一つを突き止めることができたわけです。